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商品先物銘柄トピックス

米国や欧州の金融不安は終わっているわけではない。

今年の米国の中小金融機関倒産件数は、先週25日までの段階で95行となった。昨年が140行だったので、すでに昨年以上のペースでの倒産となっている。その背景には住宅価格の低下による住宅ローンや商業不動産ローンの破綻が見え隠れしている。大手でいえば、ファニーメイとフレディーマックという政府系二大住宅ローン会社が16日上場廃止となった。株価が下落し取引が細っていたからだ。上場廃止は良いとしても、倒産に結びつけば両行の債権を保有する世界の金融は中央銀行を含め多数に上る。米国の住宅価格は、3月に少し上昇したかにみえたが、未だ担保流れの中古住宅在庫が300〜500万戸あると言われ、不動産協会の公表する約400万戸と同等の在庫が金融機関が抱えていると言われる。一方欧州では、ECBが昨年市場に供給した4420億ユーロの1年物債権を延長しないことを決めて、スペイン等の銀行が不満を述べている。ECBにしてみれば、独り立ちしてほしいということだろうが、スペインの銀行は越年資金の手当てを自前で行わなければならなくなり、銀行からの借り入れが厳しい中小金融機関は、悲鳴に近い叫びだという。ユーロ安は少しおさまりかけたかと思われたが、まだ大量のユーロを抱えた輸出企業が売り時を待ちかまえているようであり、当分ユーロ安も戻らないだろう。そうした意味で金の価格は未だ安泰であろう。

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世

2010年6月29日(月)

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世(こんどう まさよ)

1972年早稲田大学政経学部卒。三菱商事入社。
アルミ9年、航空機材6年、香港駐在6年、鉛錫亜鉛・貴金属。プラチナでは世界のトップディーラー。 商品ファンドを日本で初めて作った一人。
2005年末株式会社フィスコ コモディティーを立ち上げ代表取締役に就任。
2010年6月株式会社コモディティー インテリジェンス設立代表取締役社長就任。

コラム提供:株式会社コモディティー インテリジェンス

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