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商品先物銘柄トピックス

ストレステスト結果はこれから

先週末のNY金価格は、欧州のストレステストの結果を受けて7.8ドル安の1187.80ドルとなった。しかし、月曜日の時間外取引では1192.7ドルと4.9ドル高となっている。ゴールドマン・サックスがテスト結果の発表前に行った調査によると、不合格が10行、資本不足が計380億ユーロに達するとみられていた。しかし実際には、不合格は7行、資本不足は35億ユーロにとどまった。その意味では、不安材料は少なかったというので、先週末のNY市場の金価格は下落した。しかし、ギリシャ等のデフォルトリスクが無いという前提であったことなどを加味すると、このテストの結果はかなり甘いとの見方が出てきて、アジア時間では金価格は上昇している。また、ストレステストの対象はトレーディング部門が計上していた資産に限られ、国債に対する銀行のエクスポージャーの大半が集中するバンキング部門の資産は無視された。国債に適用されたヘアカット(担保価値削減率)は非常に低かった。悪化したシナリオ下のギリシャ5年物国債の利回りは13.64%と想定されている。2009年12月の価格に対するヘアカット23%に相当する水準だ。 一方、達成すべき基準は低かった。ベースになった中核的自己資本(ティア1)比率6%は、欧州銀の平均が現在10%であることを考えると、ほとんど重荷にはなりそうにない。つまり、今回のストレステストは相当甘い基準により、誰がみても危ない銀行のみが資本増強の対象となり、当たり前の結果であったので、サプライズはなかったが、実際はもっとひどいのではないかという疑心が市場には残っている。だから金価格は再び上昇する余地があると思われる。

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世

2010年7月26日(月)

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世(こんどう まさよ)

1972年早稲田大学政経学部卒。三菱商事入社。
アルミ9年、航空機材6年、香港駐在6年、鉛錫亜鉛・貴金属。プラチナでは世界のトップディーラー。 商品ファンドを日本で初めて作った一人。
2005年末株式会社フィスコ コモディティーを立ち上げ代表取締役に就任。
2010年6月株式会社コモディティー インテリジェンス設立代表取締役社長就任。

コラム提供:株式会社コモディティー インテリジェンス

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