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商品先物銘柄トピックス

金は買い場登場

先週末のNY金価格12月限は12.70ドル高の1183.90ドルと上昇した。これは、7月末となり、ファンドや年金の決算月が終わったため、押し目買いが出たものと思われる。金価格の調整安は6月21日の1265.5ドルを頂点に、7月28日1155.6ドルを付け、約9%の下落を示して終わったのではないだろうか。原油価格も需給は悪いにも拘わらず時間外取引で11月限は80ドルを付けている。これは欧州景気がストレステストを経て、急性疾患は終わりを告げたことを評価したものと思われる。米国も欧州も金融機関は慢性疾患を抱えている。しかし、今すぐどうということはない。ギリシャのデフォルト不安も半年後から3年後にかけての問題であり、その間に何が起こるか誰にも予想がつかない。だから一時的には忘れ去っても良いのだろう。だから原油価格は上昇した。しかし、原油や砂糖の価格上昇は短期的に終わると思う。なぜなら基礎的な需給が差し迫った危機に無いからだ。自動車販売は、補助金切れで息切れし始めている。日本のエコカー減税は9月で終わるが、プリウスのように、納車まで時間がかかる車は、既に7月末で減税対象外となっている。いきなり高くなった車を買いたくなる人は少ないだろう。従って自動車需要は落ちると思われる。だから、原油価格は一時的に高くなっても下がるだろう。現在世界各地で異常気象が起きている。ロシアでは38℃を記録し、南米では大雪、中国では洪水である。しかし、農産物に関する限り、ロシアの小麦やコーンの生産減程度で、大きな影響は無い。砂糖相場はインドの干ばつを当てにして上昇しているが、今年のインドのモンスーンは雨が多いので、生産は順調と思われる。 金はどうかというと、根強い経済不安と、二番底の恐れを受けて、少なくともこれ以上は下がらないだろう。

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世

2010年8月2日(月)

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世(こんどう まさよ)

1972年早稲田大学政経学部卒。三菱商事入社。
アルミ9年、航空機材6年、香港駐在6年、鉛錫亜鉛・貴金属。プラチナでは世界のトップディーラー。 商品ファンドを日本で初めて作った一人。
2005年末株式会社フィスコ コモディティーを立ち上げ代表取締役に就任。
2010年6月株式会社コモディティー インテリジェンス設立代表取締役社長就任。

コラム提供:株式会社コモディティー インテリジェンス

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