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商品先物銘柄トピックス

NY金7日連続上昇のため、調整があるかもしれない

先週、この欄で金は買い場登場と書いておいて、もう、調整があると述べるのは少し早すぎる感もあるが、NY金は7営業日連続で陽線を付けていることをみると、ファンドは少し売ってくるのではないかと思いたくなる。先週発表の米国商品先物取引委員会(CFTC)によるファンドのネット買い残は、金は1174枚減少したのみであり、未だ、23万枚以上の買い残がある。これは歴史的にかなり多い水準である。金は配当や金利がつかないので、時々売り手じまいして利益を確定させる必要がある。ファンドは夏休みに入り動きは活発ではないかもしれないが、出来高が少ないと大きく動く可能性もある。 金の上昇要因は、経済不安と、社会不安、あるいは、他の投資がうまく行きそうにないときに、一時的に資金を戻す安全資産への要求であろう。経済不安は、先週米国の労働指標が相変わらず雇用環境が改善していない様子を表し、景気の二番底が懸念されている。しかし、こうした動きはもっぱら原油やプラチナなどの株価と連動して動く商品価格に影響が大きいのであり、金の場合はもっぱら金融機関の不安要因が動かす。先週末公表された米国金融機関の倒産件数が今年だけで122行となり、昨年の140行を凌ぐ勢いであることは、ほとんど報道されていない。米国金融業界は非常に困難な情勢に直面しているが、それはあまり表に出てこないので、金が7営業日連続上昇を更に更新し続けるほど強烈な強気の不安要因等は今のところ見当たらない。

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世

2010年8月9日(月)

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世(こんどう まさよ)

1972年早稲田大学政経学部卒。三菱商事入社。
アルミ9年、航空機材6年、香港駐在6年、鉛錫亜鉛・貴金属。プラチナでは世界のトップディーラー。 商品ファンドを日本で初めて作った一人。
2005年末株式会社フィスコ コモディティーを立ち上げ代表取締役に就任。
2010年6月株式会社コモディティー インテリジェンス設立代表取締役社長就任。

コラム提供:株式会社コモディティー インテリジェンス

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