[ ここから本文 ]

商品先物銘柄トピックス

石油価格1カ月ぶりの高値に上昇

世界で一番原油を消費している国はどこであろうか? それは米国である。2009年世界の原油消費量は、日量8408万バレルであった。米国はその約22%、1869万バレルを消費している。ちなみに、日本は中国の863万バレルに次いで世界第3位の原油消費国であるが、2009年は日量440万バレルなので、米国は日本の4.2倍の消費量である。

さて、米国の原油の輸入の多い国は次のうちどこだろう。 1.サウジアラビア 2.メキシコ 3.イラン 4.カナダ 2009年の米国は、日量901万バレルの原油を輸入し、非OPEC諸国とOPEC諸国からの原油の輸入量はほぼ半々であった。サウジアラビアは第3位で、メキシコは第2位である。イランからは、1991年以降輸入を停止している。1位はカナダで、原油でも石油製品輸入量でもトップであり、2009年の米国の輸入の約22%を占めた。

先週金曜日カナダのパイプライン会社エンブリッジの主要パイプラインが原油漏れのため閉鎖された。このためニューヨーク原油価格は急騰し、2.20ドル高の76.45ドルと8月11日(78.02ドル)以来約1カ月ぶりの高値となった。このパイプラインは、米国の総原油輸入量の8%を輸送するもので、この閉鎖を受けて需給ひっ迫懸念による原油買いが加速した。また、ドルの対ユーロ相場が海外市場から値を崩し、原油相場に割安感がもたらされたことも相場の上伸の勢いに拍車を掛けた。

このほか、国際エネルギー機関(IEA)が同日公表した月報で、2010年の世界の石油需要見通しを前月から4カ月連続で上方修正したほか、7月の中国の原油輸入量が増加したことも、需要増による供給逼迫懸念を拡大した。

一方,カリブ海東方海上には熱帯低気圧IGORが中心気圧935ミリバールで、西に向かって進んでいる。その右に新たな熱帯低気圧JULIAが発生した。

原油価格は需給面からは強気の要因は見られないが、こうした事故やハリケーンが一時的に価格を押し上げる可能性はある。

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世

2010年9月13日(月)

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世(こんどう まさよ)

1972年早稲田大学政経学部卒。三菱商事入社。
アルミ9年、航空機材6年、香港駐在6年、鉛錫亜鉛・貴金属。プラチナでは世界のトップディーラー。 商品ファンドを日本で初めて作った一人。
2005年末株式会社フィスコ コモディティーを立ち上げ代表取締役に就任。
2010年6月株式会社コモディティー インテリジェンス設立代表取締役社長就任。

コラム提供:株式会社コモディティー インテリジェンス

コラム一覧へ戻る

当社は「ALL先物比較」に掲載される情報(以下「掲載情報」といいます。)の完全性 および正確性を保証いたしません。また掲載情報は、将来における結果を示唆するものではありません。 したがいまして、お客様において掲載情報に基づいて行動を起こされた場合でも、 当社はその行動結果について何らの責任も負担いたしません。 掲載情報に基づく行動は、お客様の責任と判断によりお願いいたします。
掲載情報は、金融商品の売買等の勧誘を意図したり、推奨するものではありません。 お客様において掲載情報に含まれる金融商品の売買等の申込等をご希望される場合には、 その掲載情報に記載の金融機関までお客様ご自身でお問い合わせください。 当社はお問い合わせに関し対応いたしかねます。
掲載情報のうち「商品先物銘柄トピックス」等に関しましては、著作権法等の法律により保護されており、 個人の方の私的使用目的以外での使用や権利者に無断での他人への譲渡、販売コピーは認められていません。