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商品先物銘柄トピックス

金価格は再び高くなりそう

現在金価格は調整局面にある。ファンドが28万枚に上るNY金に対するネット買い残を利益化して手じまう動きがあるからだ。先週はまだ6338枚しか売られていない。従って調整安はまだ少しの間続くかもしれない。しかし、ドル安はどうやら止まりそうにない。韓国で来週開催されるG20に先立って財務相中央銀行総裁会議が開催されたが、通貨戦争に対する有効な手立ては打たれなかった。ブラジルの財務相・中央銀行総裁は欠席し、米国ガイトナー財務長官は経常理系の数値目標化を提案したが賛同を得られなかった。米国の景気の回復には相当時間がかかりそうで、来週初めのFOMC(公開市場委員会)ではQE2(追加金融緩和)は避けられそうにない。これはすでに株価や為替レートには織り込み済みであるが、ドルは更に安くなる可能性が高い。おそらく1ドル=80円は切る時点があるだろう。金価格は、資産家が資産をドルで持っていれば減価してしまう。かといってユーロも財政不安から金融不安が避けられない。日本円とて世界最大の財政赤字は景気対策の足かせとなるだろう。中国は金利を0.25%上げ引き締めにかかっているので、その政治体制の不安とともに、元で資産を持つことは躊躇される。かくして、世界的に金利が安い今では、金に資産を置いておくという選択肢はやがて到来するであろうインフレからの防衛措置としても、十分考えられる運用先である。金価格は調整後再び高くなるであろう。

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世

2010年10月25日(月)

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世(こんどう まさよ)

1972年早稲田大学政経学部卒。三菱商事入社。
アルミ9年、航空機材6年、香港駐在6年、鉛錫亜鉛・貴金属。プラチナでは世界のトップディーラー。 商品ファンドを日本で初めて作った一人。
2005年末株式会社フィスコ コモディティーを立ち上げ代表取締役に就任。
2010年6月株式会社コモディティー インテリジェンス設立代表取締役社長就任。

コラム提供:株式会社コモディティー インテリジェンス

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