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商品先物銘柄トピックス

天然ゴム以外は横ばいか下落

クリスマスを迎え、金等、貴金属価格は横ばいになってきた。米国商品先物取引委員会(CFTC)によれば、12月14日までの週のファンドのネット買い残は、金が1万枚売られ、原油が1万4500枚、銀は1768枚、プラチナは579枚売られている。その一方で、コーンは3132枚買われ、大豆も5620枚、小麦は8938枚、砂糖が3750枚、コーヒー1838枚等、農産物が買われている。南米の天候を不順とみたものであろう。いずれも根拠は薄いが、欧州危機や米国の金融不安が一段落し、中国の利上げを含めた金融引き締めの動きから新興諸国株価も危ない状況では、商品投資も少し活発さを欠くのではないかと思われる。円も米国債も売られており、いわゆるリスク資産からもまた安全資産からも資金が外れている。つまり休暇モードに入ったのではないかと思われる。従ってほとんどの商品価格は何も事件が起きなければ横ばいから下向きになると思われる。

唯一例外は東京ゴムである。過去の歴史を知っていればいるほど、400円の高値を超えたゴム価格は異常に映るだろう。しかし、パラジウムがそうであったように、需給がひっ迫している価格は小手先で下げようと思っても無理である。新興諸国で自動車はどんどん生産され、どんなタイプの車でも4つ以上のタイヤがついている状況では、過去のパターンは通じない。パラダイムシフトが起こってしまったのだ。欧州の自動車需要はかなり悪いが、逆に言えば欧州や米国、日本が通常に戻ったらゴムの奪い合いはたいへんなことになるということではなかろうか。タイヤを使わずして車はできないが、タイヤの56%を占める天然ゴムは今のところ代替がきかない。ブリジストンはスチールワイヤを増やして強度を増す方法を考えているらしいが、合成ゴムが増えても、原油価格が上がっているので、それほど安くはならないだろう。タイヤにとって天然ゴムは必須の素材である。従って過去がどうあれ価格は上がるだろう。

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世

2010年12月21日(火)

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世(こんどう まさよ)

1972年早稲田大学政経学部卒。三菱商事入社。
アルミ9年、航空機材6年、香港駐在6年、鉛錫亜鉛・貴金属。プラチナでは世界のトップディーラー。 商品ファンドを日本で初めて作った一人。
2005年末株式会社フィスコ コモディティーを立ち上げ代表取締役に就任。
2010年6月株式会社コモディティー インテリジェンス設立代表取締役社長就任。

コラム提供:株式会社コモディティー インテリジェンス

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