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商品先物銘柄トピックス

金価格短期は弱く、中長期は強い

金価格は史上最高値を再び更新した。中国の消費者物価指数が5.4%となり、また、米国ではミシガン大学消費者信頼感指数やニューヨーク連銀の景況指数が景気回復の数値となり、原油価格が109.66ドルに再び上昇したことから、インフレ懸念の金買いとなった。しかし、インフレヘッジは、インフレになる前に金を買うことを意味し、インフレになってしまえば金は売らねばヘッジにならない。米国や日本はインフレとは言えない消費者物価指数であるので、そこで金が買われるならわかるが、中国のように食料品価格が高騰している国では、いまさら金を買っても仕方がないと思われる。しかも、中国では毎月金利が上がっており、既に昨年10月から0.25%ずつ4回利上げされた。そうなると、そろそろ預金しても良いという気持ちになるかもしれない。中国政府は、インフレが亢進することを極度に恐れており、食料品価格が上昇することは、国民の不平不満が爆発する原因として、各企業に値上げをしないように指導している。欧州は4月7日利上げしたし、米国ではリッチモンド連銀総栽が年内にも利上げがあり得ると述べている。少し状況の変化があるようだ。史上最高価格が付くということは相当高い水準にあるということでもあるので、そろそろ用心した方が良いと思われる。ただ、ギリシャやアイルランドの欧州ソブリンリスクは相変わらず存在しており、借り換えがEUやIMFからの借り入れでうまくいけばその場はしのげるが、いずれは返済せねばならない。そうした国の国債が無価値になるというデフォルトリスクは無くなっていないので、銀行預金よりは金の方が安全という考え方も根強い。一体どっちなんだと言われそうだが、短期的には反落の可能性があり、中長期的には金価格は強いということか。

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世

2011年4月19日(火)

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世(こんどう まさよ)

1972年早稲田大学政経学部卒。三菱商事入社。
アルミ9年、航空機材6年、香港駐在6年、鉛錫亜鉛・貴金属。プラチナでは世界のトップディーラー。 商品ファンドを日本で初めて作った一人。
2005年末株式会社フィスコ コモディティーを立ち上げ代表取締役に就任。
2010年6月株式会社コモディティー インテリジェンス設立代表取締役社長就任。

コラム提供:株式会社コモディティー インテリジェンス

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