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商品先物銘柄トピックス

下落しているプラチナ価格は反発するのではないだろうか?

 プラチナ価格は反転上昇するだろう。NYプラチナ価格は6月10日の1849.4ドルから6営業日下落し、1752.1ドルとなっている。東京プラチナ価格は6月13日の4780円からこちらも6営業日下落して4572円になった。これは、米国の経済指標が景気の低迷を示しているためで、原油価格の値下がりと同じ傾向となっているものと思われる。

しかし、経済指標は景況感や労働指標を表したものであり、プラチナの実需はもっぱら欧州の自動車需要に影響を受ける。

2010年のプラチナ需要の58%は工業用需要であり、自動車触媒需要が40%を占める。プラチナ需要の27%は欧州であり、次いで、中国の25%、北米の19%、日本の15%となる。自動車触媒需要の70%はディーゼル車の比率が高い欧州向けであり、日本が26%、米国が23%、中国は5%である。つまりプラチナの需要の大半は欧州の自動車需要に依るという構図である。

欧州の自動車需要は急速に回復している。4月が前年比▲4%であったが、5月は前年比+8%である。ギリシャ問題などがあり、景気は本格回復していないが、低迷していた欧州自動車需要は底を脱したと思われる。また震災でサプライチェーンが寸断された日本についても徐々に生産は回復軌道に乗っており、大底は脱したと思われる。ロシアの新車需要が良く、世界的に以前よりはプラチナの使われる量は増えると思われる。

また中国やインドでも白いプラチナの指輪がダイヤモンドとの組み合わせや婚約指輪として宝飾品向けの需要が拡がりつつある。こうした実需の増加に加え、ユーロ安や欧州金融不安による安全資産としての買いが、金と共にプラチナを買わせるのではないかと思われる。

2008年のプラチナの投資需要は日本の現物取引がけん引したが、昨年は米国のETFの販売により投資用プラチナ需要が増加した。長い目ではプラチナ価格は反発上昇すると思う。

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世

2011年6月21日(火)

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世(こんどう まさよ)

1972年早稲田大学政経学部卒。三菱商事入社。
アルミ9年、航空機材6年、香港駐在6年、鉛錫亜鉛・貴金属。プラチナでは世界のトップディーラー。 商品ファンドを日本で初めて作った一人。
2005年末株式会社フィスコ コモディティーを立ち上げ代表取締役に就任。
2010年6月株式会社コモディティー インテリジェンス設立代表取締役社長就任。

コラム提供:株式会社コモディティー インテリジェンス

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