[ ここから本文 ]

商品先物銘柄トピックス

金も原油も急落これはファンドの手仕舞い

NY金価格は6月22日の1559.3ドルから、27日は1496.4ドルと1500ドルを切って下落しており、NY原油は6月10日に100ドルを下回ってから27日には90.61ドルまで下落している。他の商品も大同小異下落基調となっている。これは、FOMCでQE3も他の金融緩和政策も 金利の下げも上げも無く、単に景気は思った以上に悪くなっているとコメントされただけであり、投機資金が商品から退避したためと思われる。また、オバマ大統領は、原油価格が上昇するとせっかく回復軌道にあった景気が中折れし、二番底に向かいそうなので、サウジアラビアに原油増産を要請し、サウジは、名目上の原油生産枠の増枠をOPEC総会に働きかけた。しかし、反米主義のイランとベネズエラが反対にまわり、5対7で否決してしまった。このため来年に大統領選挙を控えたオバマ大統領は、IEAに働きかけ原油備蓄在庫を取り崩すという心理作戦に出て、原油価格は見事その介入により下落し、ファンドは手仕舞いを早めた。もともと原油価格には需給の崩れはなく、ほとんどバランスしているか、わずかな供給不足にあったが、その供給不足はわざわざ備蓄在庫を取り崩さなくとも賄えるものであった。しかし、オバマ大統領はイランとベネズエラへの対抗措置として、原油価格を叩いたものと思われる。そのため原油価格は一時90ドルを下回った。原油価格の急落を受けて多くのファンドが損失をこうむり、その証拠金の積み増しや損失補てんのために、利益が出ている商品の買いを売り戻した。それが金価格の下落につながっている。従って、金価格はどちらかと言えば被害者であり、基調は金高であると思われ、下落したところは安値拾いが良いと思っている。

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世

2011年6月28日(火)

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世(こんどう まさよ)

1972年早稲田大学政経学部卒。三菱商事入社。
アルミ9年、航空機材6年、香港駐在6年、鉛錫亜鉛・貴金属。プラチナでは世界のトップディーラー。 商品ファンドを日本で初めて作った一人。
2005年末株式会社フィスコ コモディティーを立ち上げ代表取締役に就任。
2010年6月株式会社コモディティー インテリジェンス設立代表取締役社長就任。

コラム提供:株式会社コモディティー インテリジェンス

コラム一覧へ戻る

当社は「ALL先物比較」に掲載される情報(以下「掲載情報」といいます。)の完全性 および正確性を保証いたしません。また掲載情報は、将来における結果を示唆するものではありません。 したがいまして、お客様において掲載情報に基づいて行動を起こされた場合でも、 当社はその行動結果について何らの責任も負担いたしません。 掲載情報に基づく行動は、お客様の責任と判断によりお願いいたします。
掲載情報は、金融商品の売買等の勧誘を意図したり、推奨するものではありません。 お客様において掲載情報に含まれる金融商品の売買等の申込等をご希望される場合には、 その掲載情報に記載の金融機関までお客様ご自身でお問い合わせください。 当社はお問い合わせに関し対応いたしかねます。
掲載情報のうち「商品先物銘柄トピックス」等に関しましては、著作権法等の法律により保護されており、 個人の方の私的使用目的以外での使用や権利者に無断での他人への譲渡、販売コピーは認められていません。