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商品先物銘柄トピックス

ハリケーンと穀物

米国ではハリケーン「アイリーン」がニューヨーク州を直撃、21人が死亡、450世帯が停電となっている。被害総額は約70億ドル。年中行事がやってきた。 コロラド大学による今年の米国を襲うハリケーンの数は、熱帯低気圧が16、ハリケーン9、カテゴリー3以上の巨大ハリケーンは5との予想である。 今日のところは、第12号が大西洋アフリカ沖に発生している。これが、メキシコ湾に来ると原油価格は一時的に上昇する。 メキシコ湾には米国の原油生産量の3割、石油精製量の5割、輸入量の6割が集中しているからだ。

日本の台風と違って、最初の頃は右よりにスライスする。つまり東海岸を北上する。アイリーンの場合もフロリダ半島から右手に上昇した。 これが9月に入ると左よりになってくる。フロリダ半島の左手を目指せば、石油の町ニューオリンズは射程距離に入る。 日本と同じで、ハリケーンの右側の被害が大きい。メキシコ湾に来るかと思えば、ユカタン半島の方にフックするのもいる。 いずれにせよ、毎年この時期にハリケーンが商品価格を左右する。今年の場合は、トウモロコシと大豆が頂点に達している。 クロップツアーで作柄が悪いことが改めて確認された。 既に価格は高く、織り込み済みではあるが、これ以上作柄が悪くなったり、ハリケーンで倒壊すれば、来年の今頃には本当に在庫が何も無くなる事態が想像される。 トウモロコシと大豆は、買いこそあれ、売りは手仕舞い売り程度であろう。

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世

2011年8月30日(火)

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世(こんどう まさよ)

1972年早稲田大学政経学部卒。三菱商事入社。
アルミ9年、航空機材6年、香港駐在6年、鉛錫亜鉛・貴金属。プラチナでは世界のトップディーラー。 商品ファンドを日本で初めて作った一人。
2005年末株式会社フィスコ コモディティーを立ち上げ代表取締役に就任。
2010年6月株式会社コモディティー インテリジェンス設立代表取締役社長就任。

コラム提供:株式会社コモディティー インテリジェンス

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