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商品先物銘柄トピックス

欧州金融不安一段落

メルケル独首相とサルコジ仏大統領は、10月9日ベルリンで会談し欧州の銀行の資本増強を進める方針で一致した。 詳細は明らかにしなかったものの、「ユーロ安定に向けた包括的な対策」を10月末までに提案する考えを表明。 欧州主要国2カ国による債務危機の解決に向けたユーロ圏諸国の協調的な取り組みが歓迎され、23日開催の欧州連合(EU)首脳会議での議論に期待が広がった。
また、ベルギー政府は、経営危機に見舞われていたフランス・ベルギー系金融大手デクシアについて、フランス、ルクセンブルク両国政府との合意の上で、 ベルギーの子会社を国有化する方針を決めた。 関係者によれば、デクシアは解体される見通し。 この二つのニュースで商品価格は一息付いた。

10日のNY原油11月限価格は4営業日連続で上昇し、85.41ドル、NY金12月限価格は、35ドル高の1670.80ドルとなった。 デクシアは、PIIGS諸国に対する国際保有高がその自己資本に対して最も多い割合であったため、市場に噂が流れる前の国有化は安心感を産んだ。 今後も自己資本不足の金融機関に対して欧州各国政府は増資などに応じるものと思われ、その資金の出し手として欧州金融安定化ファシリティー(EFSF)が活用されるものと思われる。 欧州金融不安が一段落すれば市場は平静を取り戻すだろう。 金価格は欧州の金融機関がリーマンブラザーズのような突然死のサプライズが無い限り、それほど急騰することはなく、 金融不安が徐々に解消される動きとなれば、横ばいから下落に転じる可能性もあり得ないことではない。
一方、原油価格等工業用途の資材価格は、どの道上昇しようが無いだろう。 欧州金融不安が解消したところで、世界の景気は二番底に向かう可能性すらあり、再び好景気が訪れるのは相当先のような気がする。 それまでは、世界が日本化し、デフレと景気低迷が続くのではなかろうか。

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世

2011年10月12日(水)

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世(こんどう まさよ)

1972年早稲田大学政経学部卒。三菱商事入社。
アルミ9年、航空機材6年、香港駐在6年、鉛錫亜鉛・貴金属。プラチナでは世界のトップディーラー。 商品ファンドを日本で初めて作った一人。
2005年末株式会社フィスコ コモディティーを立ち上げ代表取締役に就任。
2010年6月株式会社コモディティー インテリジェンス設立代表取締役社長就任。

コラム提供:株式会社コモディティー インテリジェンス

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