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商品先物銘柄トピックス

金とプラチナ

先週金とプラチナについての需給統計が相次いで発表された。 金はWORLD GOLD COUNCILによる第3四半期(7〜9月)の需給であり、プラチナは年に2回公表されるPlatinum 2011 Interim つまり、今年の需給の中間報告である。 端的に言えば、金の場合、第3四半期の需要は1071トン、供給は1034トンで需要から供給を引いたバランスは▲37トンの供給不足、プラチナの2011年需要予測は、 需要は251トン、供給は鉱山生産が199トン、スクラップが59トンで合計258トン、 需給バランスは+6.1トンである。

金の需要分野は、宝飾品が41%、電子用等工業歯科用途が17%、投資用が42%である。宝飾品も投資用と考えれば83%になる。

一方プラチナの需要分野は、自動車触媒が46%である他、化学用、電子用、ガラス製造用、石油用、医学バイオメディカル用が37%を占め、 工業用の合計は74%であり投資用は14%、宝飾品用が9%、その他が3%である。

金が投資用が8割に対し、プラチナは工業用が8割であるところが対称的である。 プラチナの需要は前年とほぼ横ばい(246トン⇒251トン)であり、 金の場合は2010年4000トン、2011年は3四半期で2966トン、第4四半期が昨年並みとすれば3985トンとなり、こちらもほぼ横ばいである。

金の供給は、公的売却がマイナスなので、これを除くと、鉱山生産が63%、スクラップが36%である。 一方プラチナは、鉱山生産が77%、スクラップが23%である。 つまり金は鉱山生産が3分の2なのに対しプラチナは鉱山生産が4分の3の割合である。

第3四半期の金の需要国第一位は、インドの1059トンで31%、中国(台湾を含む)が809トンで、24%、両国で半分以上を占める。 次いで、CISを除く欧州の323トン、米国の214トン、中近東の204トンと続く。 一方プラチナの年間需要は、欧州が73トンで29%、中国が64トンの26%、日本が38トンの15%、米国が35トン14%、その他が41トン16%となる。 欧州や日本は自動車触媒が多いのに対し、中国のプラチナ需要は81%が宝飾品であり自動車触媒は未だ5%と少ない。

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世

2011年11月21日(月)

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世(こんどう まさよ)

1972年早稲田大学政経学部卒。三菱商事入社。
アルミ9年、航空機材6年、香港駐在6年、鉛錫亜鉛・貴金属。プラチナでは世界のトップディーラー。 商品ファンドを日本で初めて作った一人。
2005年末株式会社フィスコ コモディティーを立ち上げ代表取締役に就任。
2010年6月株式会社コモディティー インテリジェンス設立代表取締役社長就任。

コラム提供:株式会社コモディティー インテリジェンス

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