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商品先物銘柄トピックス

2012年はどんな年?

2012年の景気予測をいろいろ見てみても、楽観的な見通しはほとんど無い。

IMFもOECDも昨年末に11年と12年の世界のGDP成長率を下方修正しており、 これまで米国等先進国の景気後退を新興諸国の景気拡大で補うというデカップリングは今年は当てはまらないようで、米国の緩やかな景気拡大が欧州の景気後退とデカップリングするかどうかが話題となる程である。

欧州の問題は、イタリアやスペイン国債の償還が今年前半に大量にあるということ、その消化が困難であると両国の国債利回りが7%を超えて危険水域に達してしまうということ、ギリシャは3月20日に大きな償還を控えているが、この資金をどうするかについて、再びEUとIMFは頭を悩ますことになる。民間投資家が50%の債務カットを承諾しない場合は、EUは最初から救済案をやり直す必要がある。そうでなくとも、ギリシャに対する新たな融資をEFSFで行う必要があり、その後はESMにバトンタッチするための条約案について、英国を除いた26カ国の議会承認を3月末までに取り付けねばならない。そのギリシャは5年目のGDP成長率マイナスを迎え経済は破綻状況にある。

中国では土地価格の下落により不動産売却が思うように行かなくなり、地方政府の財政危機が顕在化しつつある。

ロシアでは大統領を目指すプーチンの威力が衰え始め、絶大な権力ではなくなった。世界的に政治家が自信を喪失しつつある。ドイツとフランスのメルコジも 国内の政権基盤が弱いため、国民の声を聞くかEUの存続を計るか綱渡り状態である。

そうした情勢下では金価格は追い風であろう。いくらリスク資産からの逃避といってもドルばかりではない。ドル高は金安とは最近はなっていない。ユーロ安ドル高でも金高はあり得る。原油についてはイラン次第であろう。

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世

2012年1月10日(火)

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世(こんどう まさよ)

1972年早稲田大学政経学部卒。三菱商事入社。
アルミ9年、航空機材6年、香港駐在6年、鉛錫亜鉛・貴金属。プラチナでは世界のトップディーラー。 商品ファンドを日本で初めて作った一人。
2005年末株式会社フィスコ コモディティーを立ち上げ代表取締役に就任。
2010年6月株式会社コモディティー インテリジェンス設立代表取締役社長就任。

コラム提供:株式会社コモディティー インテリジェンス

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