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商品先物銘柄トピックス

ギリシャが今週目途が付けば短期的に金反落もありえる

ギリシャ問題は今週で終わるだろうか?ギリシャのパパデモス首相は29日ブリュッセルでの欧州連合首脳会議に参加するためギリシャを立った。同国の債務削減を巡る民間債権者との協議は合意に近づいているように見える。双方とも声明で今週中に交渉はまとまるとしている。

問題の一つは、民間金融機関が新たに交換する債券のクーポンを4%以上としていたものが、結局3.75%で落ち着きそうなことである。これは実質的には、ギリシャに対する民間金融機関のヘアカットが現在価値で引き直すと70%以上になる。

更に二つの問題点がある。一つはECBは400億ユーロ程保有するギリシャ国債を全額返済するよう主張していたが、民間金融機関はECBも同じように負担すべきだとしており、IMFもECBを例外とすることは再考するように促している。

三つ目の問題点は、ギリシャが第二次支援の1300億ユーロでは未だ足りなくなりそうであることだ。ギリシャの銀行からの預金引き出しが続いており、公的資金を金融機関に注入する額が増加している。またGDPがマイナス6%に達し、予定よりも悪くなっており税収がそれだけ少なくなっている。これに対してドイツやオランダ、フィンランド等が反発しているが、追加支援は不可避と見れらている。

更に、ポルトガルが新たな火種として浮かび上がってきた。同国10年債利回りは15%を超えており、ユーロ導入以来最高となっている。スペインとイタリアの国債利回りは沈静化しているので、ポルトガルとハンガリーが新たな頭痛の種となりそうである。

なお、今週で、ギリシャ問題が一定の目途が経った場合は金価格は少し反落するかもしれない。

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世

2012年1月30日(月)

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世(こんどう まさよ)

1972年早稲田大学政経学部卒。三菱商事入社。
アルミ9年、航空機材6年、香港駐在6年、鉛錫亜鉛・貴金属。プラチナでは世界のトップディーラー。 商品ファンドを日本で初めて作った一人。
2005年末株式会社フィスコ コモディティーを立ち上げ代表取締役に就任。
2010年6月株式会社コモディティー インテリジェンス設立代表取締役社長就任。

コラム提供:株式会社コモディティー インテリジェンス

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