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商品先物銘柄トピックス

円建て金価格

 2月20日の東京外為市場のドル・円は強含み、79.37銭から79円89銭まで堅調推移。日本の1月の貿易赤字が過去最大規模(▲1兆4750.05億円)を記録したこと、中国人民銀行による預金準備率引き下げ、ギリシャに対する第2次金融支援承認観測などから79円89銭まで上昇した。ユーロ・円も強含み。ユーロ財務相会議でギリシャへの第2次金融支援策承認観測から堅調に推移した。つまり円安の方向である。

ドル円は2月1日の76円21から今日は79円89銭まで3.68円、4.8%円安となっており、ユーロ円は100.28円から104.80円まで4.52円、4.5%円安となっている。仮に金価格が先週末の1725.9ドルでこんごも変わらなくても、円建てでは200円近く高くなり、その分東京金高となる。これまで長い間円高で割りを食っていた分の逆が起き始めている。

2008年1月4日NY金価格は837.5ドルだった。当時のドル円為替レートは109.58円/ドル。その後NY金価格は先週末までに1718.6ドルと2.05倍になっているが、東京金価格は3043円から4338円まで1.42倍にしかなっていない。109.58円/ドルだった為替レートが79.48円まで1.38倍円高になったせいである。

もし仮に為替レートが109.58円のまま固定であったなら、先週末の金価格は、4338円ではなく6055円になっていたはずである。円高さえなければ日本の金価格は1717円も高くて当たり前であった。

しかし、為替レートはいつも逆風ばかりではない。今後もし為替が85円/ドルになれば、金価格はドルベースでは今のままでも305円、7%高くなる。100円まで円安となれば1134円、26%の金高である。ドルベースの金が上がれば更に金価格は上がることになる。おそらくこれほどの利回りはなかなか得られないであろう。

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世

2012年2月20日(月)

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世(こんどう まさよ)

1972年早稲田大学政経学部卒。三菱商事入社。
アルミ9年、航空機材6年、香港駐在6年、鉛錫亜鉛・貴金属。プラチナでは世界のトップディーラー。 商品ファンドを日本で初めて作った一人。
2005年末株式会社フィスコ コモディティーを立ち上げ代表取締役に就任。
2010年6月株式会社コモディティー インテリジェンス設立代表取締役社長就任。

コラム提供:株式会社コモディティー インテリジェンス

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