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商品先物銘柄トピックス

イスラエル次第では、金価格は大きく上昇するだろう

金価格は下落している。恐らくファンドのネット買い残が22万枚を超えたので手仕舞い売りされたものと思われる。29日にECBにより大量の第二次資金供給が行われ、欧州の金融機関が資金繰りで倒産するリスクはほぼなくなった。そうなると金価格は気が抜けたサイダーのようなものである。何の楽しみもない。急に金の色が色あせて見える。

ところが、それを光輝かせる不安材料が一つだけある。それも大きな不安材料である。イスラエルがイランの核開発を見過すことはまず無いだろう。数分で狭い国土が全滅する危機にさらされるのは生存権の問題であり、悪いことに、アフマディネジャドイラン大統領はイスラエルを地球上から抹殺せよと声高らかに唱っている。感情的にはいつ武力衝突が起きても不思議ではなく、イスラエルは着々とその準備をしているものと思われる。イラン空爆にはサウジアラビアの領空侵犯が必要であり、帰頭するには空中給油も欠かせない。紅海に展開する米国機動部隊の了承も取り付ける必要がある。それらの話合いに今日イスラエル首相はオバマ大統領と会談する予定である。オバマ首相は軍事介入を否定してはいない。ブッシュ大統領程ではないにしても、イスラエルを支援する米国のユダヤ組織はオバマ政権にとって貴重な後ろ盾である。

何があるかわからず、何かあるに違いない。だから原油価格は一向に下がらず、金価格が下がったのはおかしいということになる。つまり、近日中に金価格は上昇する可能性がある。それはイスラエル次第であり、イスラエルがイランに攻撃を仕掛ける確度はかなり高いと思う。

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世

2012年3月5日(月)

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世(こんどう まさよ)

1972年早稲田大学政経学部卒。三菱商事入社。
アルミ9年、航空機材6年、香港駐在6年、鉛錫亜鉛・貴金属。プラチナでは世界のトップディーラー。 商品ファンドを日本で初めて作った一人。
2005年末株式会社フィスコ コモディティーを立ち上げ代表取締役に就任。
2010年6月株式会社コモディティー インテリジェンス設立代表取締役社長就任。

コラム提供:株式会社コモディティー インテリジェンス

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