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商品先物銘柄トピックス

連休中の出来事

長く休めるのはありがたいが、投資をしていると、その間に海外で事件が起こり大きな損失を被ることがある。ファンドマネージャーは休暇前には必ずポジションを手じまうか、休みの間出社する人間に委託するなどの対策を取る。

連休前に大豆価格は急落する可能性があると書いた。最初の原稿では下がったら買えば良いとのんきに構えていたが、長期の連休直前ということもあり急遽内容を連休に入る前に手じまった方が良いと書き換えた。大豆のポジションを持っているひとがいたら、予想通り価格は下落したので、間に合わなかった場合は申し訳ないと思っている。ただ、反落はそれ程大きなものではなかった。4月27日の1509セントから、4日は1475セントに、34セント、2.25%であった。トウモロコシは上昇している。

連休中に一番大きく下がったのは原油であろう。WARNINGは出していないが、もともと私は、原油は下がると思っており、一度も原油が高くなると言ったことはない。セミナー等でも95ドル〜110ドルのレンジ相場だと述べている。原油の場合、大豆と違って需給的なタイトさはなく、イランという地政学的リスクだけである。イランをイスラエルが攻撃するかどうかは、5月24日の第二回6か国協議の後であろう。だから、それが済むまではイスラエルの態度がわからないので、暴落するとは言えない。何もなければ、つまりイランがロシアの妥協案を受け入れてプルトニウムの濃縮を中止するか、これ以上装置を増やさないと約束すれば、イスラエルに対して説得が開始され、何事もなく終わる可能性がある。このあたりが今後の注目点であろう。

欧州の問題は5月15日の欧州蔵相会議で財政赤字の対GDP比の改善期限を延長されるかどうか、あるいは、成長戦略をとっても良いという方向転換がされるかどうかが見ものであり、5月30日のアイルランドにおける欧州新条約調印に対する国民投票の結果がどうなるかが注目点であろう。

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世

2012年5月7日(月)

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世(こんどう まさよ)

1972年早稲田大学政経学部卒。三菱商事入社。
アルミ9年、航空機材6年、香港駐在6年、鉛錫亜鉛・貴金属。プラチナでは世界のトップディーラー。 商品ファンドを日本で初めて作った一人。
2005年末株式会社フィスコ コモディティーを立ち上げ代表取締役に就任。
2010年6月株式会社コモディティー インテリジェンス設立代表取締役社長就任。

コラム提供:株式会社コモディティー インテリジェンス

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