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商品先物銘柄トピックス

インドの砂糖が注目される

世界最大の砂糖消費国でかつブラジルに次いで世界第二位の砂糖生産国であるインドの モンスーン時期において十分雨が降るかどうかが注目されている。 インドのモンスーンは6月〜9月であるが、6月〜7月にかけての雨量が平年に比べて 約2割少ない状況が続いている。2009年にも同じ状況となり、インドを襲った干ばつは、 砂糖価格を7月の15セントから、翌年2月には30セントと2倍に跳ね上げた。これは、 インドは通常300〜500万トンを輸出する砂糖輸出国であるのに対し、この年は、 400万トンを輸入せざるを得なかった。そのため、往復で700万トン以上の需給変動が 生じた。今年の需給はUSDA(米国農務省 以下USDA)の予測によれば、147万トンの供給過剰となっている。そうした 状態で、2009年のインドのように、往復で700万トンの需要が出れば、630万トンの世界の 在庫は、あっという間に一層されてしまうだろう。

問題は二つあり、一つは、8月〜9月にかけてインドで雨が降るかどうかということ、 もう一つは、USDAは147万トンの供給過剰状態と予測しているが、LMCInternational社は700万トン の供給過剰状態としており、その間にいくつかの供給過剰の予測がある。つまり、 どの程度供給過剰状態になるかも一つの変数となってくる。 また変数の一つに、エタノール生産が米国トウモロコシ供給の落ち込みにより、トウモロコシからは できなくなる可能性があり、その埋め合わせとしてサトウキビからのエタノール生産が増える可能性がある。

ブラジルのエタノール輸出が増大し、サトウキビからエタノールが生産され、そこに突然インドの サトウキビが干ばつで全滅というニュースが秋口に飛び込めば、砂糖価格は上昇するだろう。

NY砂糖価格は、6月4日18.86セントと20セントを割り込み、その後ブラジルで大雨が降ったので、 サトウキビの圧搾作業が遅れるとして7月23日24セントまで上昇、ブラジルの大雨の影響は軽微との ニュースで急落し再び20.74セントと20セント台まで戻ってきている。

インドの干ばつがないとしてもかなり安いレベルなので、砂糖価格は今後上昇することは多いにあるだろう。

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世

2012年8月13日(月)

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世(こんどう まさよ)

1972年早稲田大学政経学部卒。三菱商事入社。
アルミ9年、航空機材6年、香港駐在6年、鉛錫亜鉛・貴金属。プラチナでは世界のトップディーラー。 商品ファンドを日本で初めて作った一人。
2005年末株式会社フィスコ コモディティーを立ち上げ代表取締役に就任。
2010年6月株式会社コモディティー インテリジェンス設立代表取締役社長就任。

コラム提供:株式会社コモディティー インテリジェンス

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