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商品先物銘柄トピックス

見通しが立った後で投資すること

 投資家でいつも投資する人はあまり収益が上がらないであろう。よく、年に何回か投資するより、毎日投資したり、分刻み、秒刻みで投資すれば、それだけ収益が高くなると勘違いされている方を見受ける。とにかく投資すれば勝てるというのは間違いであり、賭け続ければいつか勝つと思い込むのも間違いである。

 大きな収益を上げるプロの投資家は、ここぞという時にしか出動しない。日頃は金利もつかないのに大金を証券会社や先物ブローカーに預けっぱなしである。証券会社や先物ブローカーの営業マンはそれを見て投資を勧める。しかしプロの投資家は動かず、素人の投資家は営業マンの言う通り、あるいは営業マンの裏をかいて投資する。こうした態度は資金を無くす初歩的なミスである。

 投資で大儲けしたければ、いつも投資してはいけない。なぜなら、投資機会はそんなに転がっていないからだ。

 翻って今の状況を見ると、不確定要素が2つある。ひとつはシリアに米軍が攻めるかどうかであり、これは今週末に米国議会の結論が出る。もう一つは米連邦準備制度理事会の公開市場委員会で量的金融緩和の縮小が行われるかどうかである。これは来週水曜日に結論が出る。今、その結論に対して投資するのはギャンブルに等しい。シリアに攻撃するか、金融緩和を縮小するかは確率的にはっきりせず、攻撃する可能性が高いとか縮小する可能性が高いといった程度である。これは投資機会ではない。

 逆、来週になれば、どちらもはっきりする。攻撃が決断されればまがりなりにも原油価格は上昇するだろう。縮小が行われれば株価や金、原油価格は下落するだろう。

 来週以降なら物事ははっきりしている。そして、仮に量的緩和が縮小されるなら、次の縮小までは当分時間があるだろう。ということは、下がった金価格は元に戻りやすいということであり、下がったところを買うリスクは、今買うリスクより高くないだろう。

 いつも投資したい人は、縮小があるとかないとかに賭けて、目論見通りになれば利益が出るが、はずれたら損失となる。これは投資ではなくギャンブルである。投資とギャンブルの違いは、見通しがあって投資するのか、どちらかわからないが目をつむってどちらかに賭ける違いである。

 投資家であれば、来週金価格が下がっていれば買い、原油価格上がっていれば売れば、比較的損失は少ないと思われる。

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世

2013年09月09日(月)

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世(こんどう まさよ)

1972年早稲田大学政経学部卒。三菱商事入社。
アルミ9年、航空機材6年、香港駐在6年、鉛錫亜鉛・貴金属。プラチナでは世界のトップディーラー。 商品ファンドを日本で初めて作った一人。
2005年末株式会社フィスコ コモディティーを立ち上げ代表取締役に就任。
2010年6月株式会社コモディティー インテリジェンス設立代表取締役社長就任。

コラム提供:株式会社コモディティー インテリジェンス

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