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商品先物銘柄トピックス

4月8日までの週の米国市場ファンドの建玉の状況を分析すると

 ファンドの取組高が増加が目立つものは、穀物である。

 トウモロコシは2週連続で取組高が15万枚増加しており、今年に入って14週のうち減少した週が3週しかない。大豆も似ており、減少した週は6週あるが、この二週間で5万枚取組高が増加している。トウモロコシは買いが14週のうち11週増加しているが、売りも4月8日の週を除いて毎週増加している。しかし、毎週の買いの方が多いので、ネット買い残は、1月7日以来14週間すべて毎週増加しており、ネット買い残は、年末の▲48041枚のネット売り越しから4月8日は33万1千枚のネット買い残まで積み上がっており、そろそろ売り閉じを心配する必要がある残高となっている。

 大豆は年初から2月末にかけて買われていたが、3月は全体に売り越しであり、4月8日の週も1万4千枚の売り長であった。ネット買い残は2月25日の22万8千枚から18万8千枚まで4月8日には▲10万枚減少している。

 単純にトウモロコシと大豆だけをファンドの動きから言えば、大豆は早くから買われており、ここのところ手仕舞い売りが出ている。今後輸出が堅調になるなどの要因が出れば、再び増加する可能性があるのに対し、トウモロコシは、年初にかわれていなかった分だけ、作付面積の減少等により大幅に買われるところとなっており、今からファンドを追いかけて買うよりは、ファンドの売りを警戒した方がよさそうである。

 貴金属は、金が3週連続売りが多く、ネット買い残は12万枚に減ってきた。まだどちらともいえない水準である。プラチナは2月18日から5週連続で買われたあと、3月25日から2週連続で売られ、4月8日は再び少し買われている。ネット買い残は4万3千枚で多いとも少ないともいえない。ただ、買い残÷売り残の信用倍率は715%とすべての商品で最大であり、買うファンドはいても売るファンドは少ないことを示している。他に信用倍率が高いのは原油の301%、コーヒーの586%、銅の518%、パラジウムの502%が目立つ。

 原油は取組高が223万枚と多く、全商品984万枚の22%を占めている。この2週間増加しているが、その前の2週間は大幅に減少しており、ネット買い残はこの3週間少し増加している。それほど顕著な動きではなく、ガソリンも三週間売られ、ヒーティングオイルは2週間売られている。3月中旬原油は史上最高のネット買い残であったため、売り閉じられるだろうと予想していたが、現在42万7千枚のネット買い残は3月4日の45万2千枚に近く、まだどちらかというと原油は買い増されるよりは、機会を見て売り閉じられる方が多いと思われる。

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世

2014年04月14日(月)

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世(こんどう まさよ)

1972年早稲田大学政経学部卒。三菱商事入社。
アルミ9年、航空機材6年、香港駐在6年、鉛錫亜鉛・貴金属。プラチナでは世界のトップディーラー。 商品ファンドを日本で初めて作った一人。
2005年末株式会社フィスコ コモディティーを立ち上げ代表取締役に就任。
2010年6月株式会社コモディティー インテリジェンス設立代表取締役社長就任。

コラム提供:株式会社コモディティー インテリジェンス

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