[ ここから本文 ]

商品先物銘柄トピックス

プラチナ価格は燃料電池車の動向次第

 本日の週刊ゴールドに書いたことであるが、プラチナの将来の価格について強気のレポートが二つあったので、掲載した。ただし、どちらも燃料電池車が今後売れることが大前提だという。一つの記事は南アのアングロプラチナムのCEOがプラチナの将来は燃料電池にかかっていると述べているものである。この記事には燃料電池車が売れずに、電気自動車やハイブリッド車等に変わると欧州の自動車触媒用プラチナ需要が頭打ちとなり、年間100トン強が70トン強まで減少するという。逆に燃料電池車が今後の自動車の主流になれば、2050年までに自動車触媒用のプラチナ需要だけで、200トンを超える需要が見込まれるという。現状のディーゼル車に使われるプラチナの5〜10倍を使用するためだという。

 もう一つのレポートはトヨタが燃料電池車を米国でも商業販売を始めたことを述べ、電気自動車との競争でどちらが勝つかを述べている。電気自動車の欠点は二つあり一つは走行距離が一回の充電で約400キロしか走れないが、燃料電池車は一回の水素充填で500〜600キロ走行できるという。もう一つの電気自動車の欠点はバッテリーが寒冷地や極端に暑い地域では機能が劣化する点であるという。その点燃料電池は気温による劣化は無いという。問題は、充電気スタンドと水素スタンドのどちらのインフラが早く整うかであるという。またリチウムイオン電池に使うリチウムはチリに8割の資源が偏在し、燃料電池の水素と酸素の化学反応を促進するプラチナ触媒に使われるプラチナは南アとロシアに偏在する点である。

 このレポートでは既存の自動車触媒には一台あたり3〜7gのプラチナが使われているが、燃料電池には1台当たり30gのプラチナが必要となり、燃料電池車が主流になれば10倍近くのプラチナ需要が創出されるという。従って今のプラチナ価格は安いが、いずれ高騰する可能性を十分秘めているとしており、金とプラチナは過去28年間で2011年と12年等ほんのわずかな期間だけ金価格がプラチナ価格を上回っただけで、現在のプラチナ価格は安過ぎるという。それもこれも、取引高が少ないためであるが、燃料電池車し第では、取引高が少ないだけにプラチナ価格は急騰してもおかしくないという。

○●○━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●○●
株式会社 コモディティー インテリジェンスでは毎日発行している週刊ゴールド(月)週刊経済指標(火)
週刊穀物(水)週刊原油(木)週刊テクニカル分析または週刊CX(金)週間展望(金)月二回のコメ(第二・
第四木曜)の単号(一枚)売りを始めました。詳しくは弊社サイトをご覧ください。(http://commi.cc/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世

2015年06月01日(月)

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世(こんどう まさよ)

1972年早稲田大学政経学部卒。三菱商事入社。
アルミ9年、航空機材6年、香港駐在6年、鉛錫亜鉛・貴金属。プラチナでは世界のトップディーラー。 商品ファンドを日本で初めて作った一人。
2005年末株式会社フィスコ コモディティーを立ち上げ代表取締役に就任。
2010年6月株式会社コモディティー インテリジェンス設立代表取締役社長就任。

コラム提供:株式会社コモディティー インテリジェンス

コラム一覧へ戻る

当社は「ALL先物比較」に掲載される情報(以下「掲載情報」といいます。)の完全性 および正確性を保証いたしません。また掲載情報は、将来における結果を示唆するものではありません。 したがいまして、お客様において掲載情報に基づいて行動を起こされた場合でも、 当社はその行動結果について何らの責任も負担いたしません。 掲載情報に基づく行動は、お客様の責任と判断によりお願いいたします。
掲載情報は、金融商品の売買等の勧誘を意図したり、推奨するものではありません。 お客様において掲載情報に含まれる金融商品の売買等の申込等をご希望される場合には、 その掲載情報に記載の金融機関までお客様ご自身でお問い合わせください。 当社はお問い合わせに関し対応いたしかねます。
掲載情報のうち「商品先物銘柄トピックス」等に関しましては、著作権法等の法律により保護されており、 個人の方の私的使用目的以外での使用や権利者に無断での他人への譲渡、販売コピーは認められていません。