[ ここから本文 ]

商品先物銘柄トピックス

わかりにくい季節2

 先週わかりにくい季節ということを書いたが、一週間で事態が変わるものでもない。NY原油価格は44ドルを下回り、NY金価格は1166ドルであるが、どちらもこれから上がるという予想は書き難い。シカゴ小麦が上昇したため、シカゴトウモロコシも少し上がったが、旧ソ連邦地域の寒波とテキサス州などの雨量が下回ったためと言われている。しかし小麦もトウモロコシも収穫はすでに進んでおり、それほどの影響があるとは思えない。売り方の手仕舞い買い戻しが主だと思われる。

 今週のFOMCで利上げがあると予想する人は少なく、万一利上げが行われれば大きなサプライズとなるだろう。12月に利上げされると予想する投資家の割合は50%以下である。しかし、来年上半期までに利上げされるとの予想は100%となるだろう。

 ドルインデックスは今年の1月2日を100とすると、3月13日に+10.2%ドル高となり、8月25日に+3.3%まで下落したが、9月25日+5.7%まで回復。その後、10月14日+3.1%下落、そして、27日は+6.2%となっている。こうしたドルの動きは利上げのバロメーターとなっている。商品価格はこのドルの動きに沿って逆相関していると言って良いだろう。ドルが強くなると商品価格は安くなるということである。

 今後は利上げの動きすなわち、米国の雇用統計を初めとする景況感と消費者物価指数の動きが注目されるが、米国では住宅以外の消費は頭打ちで、ドル高による輸出の減退で鉱工業生産は伸びが鈍っており、輸入物価安により9月の物価上昇率はゼロ%である。11月3日には米国の国庫資金が枯渇するという債務上限問題を控えて利上げのムードは消し飛んでいる。暫定予算が組まれたので、2011年のような官庁の休業に至ることは避けられているが、共和党内の下院議長争いもあり、米国政治指導力に欠ける展開となっている。オバマ大統領のレイムダック入りは間近い。

 東シナ海には米国のイージス艦が派遣されるようだが、商品価格を動かすほどの震度は無いと思われる。やはりまだわかりにくい季節は続いているようだ。

○●○━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●○●
株式会社 コモディティー インテリジェンスでは毎日発行している週刊ゴールド(月)週刊経済指標(火)
週刊穀物(水)週刊原油(木)週刊テクニカル分析または週刊CX(金)週間展望(金)月二回のコメ(第二・
第四木曜)の単号(一枚)売りを始めました。詳しくは弊社サイトをご覧ください。(http://commi.cc/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世

2015年10月28日(水)

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世(こんどう まさよ)

1972年早稲田大学政経学部卒。三菱商事入社。
アルミ9年、航空機材6年、香港駐在6年、鉛錫亜鉛・貴金属。プラチナでは世界のトップディーラー。 商品ファンドを日本で初めて作った一人。
2005年末株式会社フィスコ コモディティーを立ち上げ代表取締役に就任。
2010年6月株式会社コモディティー インテリジェンス設立代表取締役社長就任。

コラム提供:株式会社コモディティー インテリジェンス

コラム一覧へ戻る

当社は「ALL先物比較」に掲載される情報(以下「掲載情報」といいます。)の完全性 および正確性を保証いたしません。また掲載情報は、将来における結果を示唆するものではありません。 したがいまして、お客様において掲載情報に基づいて行動を起こされた場合でも、 当社はその行動結果について何らの責任も負担いたしません。 掲載情報に基づく行動は、お客様の責任と判断によりお願いいたします。
掲載情報は、金融商品の売買等の勧誘を意図したり、推奨するものではありません。 お客様において掲載情報に含まれる金融商品の売買等の申込等をご希望される場合には、 その掲載情報に記載の金融機関までお客様ご自身でお問い合わせください。 当社はお問い合わせに関し対応いたしかねます。
掲載情報のうち「商品先物銘柄トピックス」等に関しましては、著作権法等の法律により保護されており、 個人の方の私的使用目的以外での使用や権利者に無断での他人への譲渡、販売コピーは認められていません。