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商品先物銘柄トピックス

投資の要諦

 BREXITによる衝撃はすっかり終わって、それぞれに価格は反発を強めている。先週米国株は史上最高値を付けている。こうした動きを見ていると、投資について考えさせられる。

 つまり、投資で大儲けするには、何のポジションも持たずにいて、ここぞという時にだけ大出動して投資をして儲けたらサッと引き上げて投資は止めるというのが王道なのではないかと思うのである。

 毎日商品や株価、為替相場を眺めていると、大半の時は先行き不透明である。ファンダメンタル分析を駆使したり、テクニカル分析でチャートをもみくちゃにしてみたところで、上がるか下がるかの根拠を見出せる時は少ない。年に1〜2度あるかないかである。

 アナリストとしてはそれでは仕事にならないので、常時何等かのニュースを拾い出し、チャートを分析し、相関性を見せてみたり、マイナス金利になれば金価格はどうなるかを考えてみたりする。しかし、実際にそれが効力を発揮する期間はほんの一時的である。そうした法則が当てはまるとしても数日ないしは数週間のことであり、市場がそうした要因を飲み込んでこなしてしまえば、もう同じ要因では市場は反応しない。

 最も成功する投資とは大金を持って何もしないことであろう。そして、ここぞというときに一気に投資して儲けて引っ込むのではなかろうか。

 BREXITの直後に英ポンドを売ったり、少し経過してから下落した米国株や日本株を買い出動していれば、大儲けしていた。また。昨年叩きに叩かれたブラジルレアルやロシアルーブル、あるいは両国の株式投資にも同じことが言える。両国の通貨や株価は、今年に入って最も上昇している銘柄となっている。つまり下げ過ぎの反発である。NY原油に関しても、100ドルから26ドルになることはだれも予想できなかったであろう。しかし、26ドルが40ドルになるのは比較的容易に判断できた。

 問題は100ドルの原油が50ドルになったときに、もうそろそろ買いだろうと思って買うと間違っていた。もっと下がったからだ。30ドルでもあと数ドル下落していた。これらの予想の間違いに対処するには損切り注文を出すことである。買ったと同時に少し下の価格で売りをセット注文する。このときに肝要なのは小さく投資することである。天井と底は人間にはわからない。底を探るために何度も損切りをする。したがって資金がたくさんないとできない。資金がたくさんあっても一度に投資するとなくなってしまう。釣りのコマセの要領である。エビばかり使っていると、エビが無くなった頃にタイがかかることになる。

 いつも投資してはならない。ここぞと思うときに年に1度か2度で十分である。

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株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世

2016年7月27日(水)

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世(こんどう まさよ)

1972年早稲田大学政経学部卒。三菱商事入社。
アルミ9年、航空機材6年、香港駐在6年、鉛錫亜鉛・貴金属。プラチナでは世界のトップディーラー。 商品ファンドを日本で初めて作った一人。
2005年末株式会社フィスコ コモディティーを立ち上げ代表取締役に就任。
2010年6月株式会社コモディティー インテリジェンス設立代表取締役社長就任。

コラム提供:株式会社コモディティー インテリジェンス

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