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商品先物銘柄トピックス

カタルーニャ・キルクーク・インドの動向

今週はスペインのカタルーニャの動向が気にかかる。スペインのマリアーノ・ラホイ首相は、カタルーニャ自治政府の独立派幹部を排除する新たな権限を得ようと試みている。一方、独立派が過半数を占めるカタルーニャ州議会の指導部は23日会合を持ち、議会招集日を決定する。議会招集は週内になるとみられている。一部議員は、独立運動の指導者であるカルラス・プチデモン州首相に対し、今週中に正式にスペインからの独立を宣言するよう求めている。

ただ、このカタルーニャ独立問題が商品価格に影響を及ぼすかどうかは未知数であり、スペインもしくはEUの経済問題に発展する可能性があるとしても、金価格が高騰するような要因にはなりえないだろう。

原油に関してはイラクのキルクークに対するイラク軍の攻撃とトルコ経由で輸出しているキルクーク油田の操業が停止する可能性がある。シェブロン等石油企業は従業員を引き上げ、生産が止まっている。紛争が長引けば原油価格上昇の要因となるだろう。

インド政府は昨年11月の500ルピー1000ルピーの廃貨から今年7月の物品税の導入まで、現金決済によるアングラ経済のあぶり出しにより、人口の3%しか納税していないという実態を改善し、インドのGDPの4割を超えるという表面化しない地下経済を把握しようとしている。また、インド政府は毎年経常赤字が大きく、昨年は▲152億ドルの赤字と経常収支のランキングは世界178位と最下位に近かった。経常赤字を構成する貿易赤字の中身として、金の輸入が多いことがインド政府の悩みであった。先週の10月18日、インド政府は金の輸入を四つ星(過去3年間で5億ドル以上の金の輸出入のある商社)及び五つ星(同20億ドル以上)に限ると突然発表した。これらの商社に金の輸入を制限して輸入量をコントロールしようとしている。こうした商社はこれまで、ラウンドトリップと称される金を輸入してドバイやシンガポールの親族企業に再輸出し、現地で再溶解して輸入し直すという実績作りをしていた。この動きによりインドの金の輸入量は二倍になっていた。こうした動きを止めさせることも一つの理由と思われる。

こうした金の輸入の制限や規制で今後世界第二位の金需要国の金輸入量がどうなるのかは見守っていく必要がある。すぐにではないが、金融機関の利用にインド国民が目覚めたら、金で貯蓄するという方法が変わるかもしれない。

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株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世

2017年10月25日(水)

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世(こんどう まさよ)

1972年早稲田大学政経学部卒。三菱商事入社。
アルミ9年、航空機材6年、香港駐在6年、鉛錫亜鉛・貴金属。プラチナでは世界のトップディーラー。 商品ファンドを日本で初めて作った一人。
2005年末株式会社フィスコ コモディティーを立ち上げ代表取締役に就任。
2010年6月株式会社コモディティー インテリジェンス設立代表取締役社長就任。

コラム提供:株式会社コモディティー インテリジェンス

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