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商品先物銘柄トピックス

2月に穀物を買った場合

商品価格にも季節要因というものがあるかもしれない。その典型は穀物である。春先にはまだ今年の夏の天候がどうなるかわからない。前年度に生産したものは、既に収獲を終えて倉庫に積まれている。需給相場と言われる北半球では冬の季節に、確定した供給に対して需要がどれだけあるかで価格は決まる。また、同じ時期は南半球では夏場であり、1月は北半球の7月に相当し、受粉の季節である。穀物の生産にとっては最もセンシティブな時期である。南米の天候で価格は左右されるが、2月になればそれもほぼ確定する。2月というのは正に端境期である。そんな時に穀物を買っていたらどうなっていたかを過去10年について調べてみた。

東京トウモロコシの場合、2月1日を100とすると、2008年の場合は、3月24日に92まで約8%下落しているが、それを乗り切ると、6月27日に141となっている。4割のゲインである。同様に、2009年も6月2日に146まで上昇している。しかし、残念ながらそれ以外の年では、6月末までには一桁の上昇しか見られない。2016年はいきなり下がり始め3月3日には91となっているので、この前後で放棄しているだろう。逆に2017年は2月19日まで105となり、ここで手仕舞っていれば5%の利益が出ていた。しかし、その後4月22日には94まで▲6%反落しているので、5%の利益をうまく取れたかどうかはかなり疑問である。

結論から言うと、ここ3年ばかりは穀物価格は春先から大きな上昇は見られない。しかし、2008年や09年のように急騰しているときも10年の中で2回あり、下落するときは最大でも▲10%以内である。あまり上げそうもなければどこかで損切りして出直すことが良いと思われる。つまり、2割の確率に賭けるということになる。

東京一般大豆の場合も2月1日に買っていると、2008年は8月1日に125となり、2009年は6月11日に135となっている。下がるのは最大でも▲10%にいっておらず、たとえば、▲5%を超える損失となれば損切りするように損切りの売り建玉をしておけば、それほど大きなけがにはならないだろう。トウモロコシの倍率は50倍、一般大豆は25倍である。5%と言えば現在価格が47,000円とすると2,350円、その25倍は58,750円/枚の損失となる。

2015年の場合、8月まで▲5%になることは無かった。その間のどこかで手仕舞いしていれば最大7%の利益となっている。

2月の場合はあまり有意な結論は導けなかった。損はそれほど大きくはないが、大儲けする確率は小さいというところか。


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株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世

2018年1月24日(水)

株式会社コモディティー インテリジェンス 近藤雅世(こんどう まさよ)

1972年早稲田大学政経学部卒。三菱商事入社。
アルミ9年、航空機材6年、香港駐在6年、鉛錫亜鉛・貴金属。プラチナでは世界のトップディーラー。 商品ファンドを日本で初めて作った一人。
2005年末株式会社フィスコ コモディティーを立ち上げ代表取締役に就任。
2010年6月株式会社コモディティー インテリジェンス設立代表取締役社長就任。

コラム提供:株式会社コモディティー インテリジェンス

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